韓国で鮮烈なデビューを果たし、日本でも『地球の果ての温室』などで読書界の熱い支持を集めるキム・チョヨプ。喪失と他者との繋がりを、繊細かつ壮大なイマジネーションで描き出す最重要作です。
なぜ今、世界はアジア文学に熱狂しているのか? 3つの潮流
ノーベル文学賞をはじめ、国際ブッカー賞など世界の最高峰アワードでアジア出身作家の受賞・ノミネートが相次いでいます。いまアジア文学が国境を越えて熱烈に支持される背景には、3つの強力なうねりがあります。
ケア、家族、孤独、競争社会の生きづらさ。日本とも共通する現代の痛みに寄り添い、読者の胸を強く打つ韓国現代文学のパーソナルな筆力。
『両京十五日』や『三国志』の系譜を引く華語小説のダイナミズム。膨大な史料とノンストップの謀略サスペンスが融合した圧倒的スケール。
東洋的哲学と近未来科学が融合したスペキュレイティブフィクション。呉明益のマジックリアリズムや残雪の前衛奇想が放つ唯一無二の世界。
最注目ピックアップ【必読の4選】
まずはここから! アジア文学の最前線を体感できる決定版の4作品
明代・洪熙元年、南京で爆破テロに遭った皇太子を北京へ届けるため、刺客が迫る河を命懸けで北上する四人の男女。全4巻で疾走する、中国エンタメ小説の金字塔がついに完結!
台湾文学のトップランナー呉明益の代表作が待望の文庫化。祖国の歴史、戦争のトラウマ、自然への祈りをマジックリアリズムの手法で織り上げた世界的名作です。
看護師、介護、家族のケア──社会の中で他者を世話し見守り続ける女性たちの息遣いを、温かくも鋭い眼差しで描く傑作連作。現代社会に生きるすべての読者の心に静かに寄り添います。
韓国現代文学&K-SFの最前線
他者への眼差し、ケア、家族の再定義、そして心震える思弁の物語
いま日本の読書界で最も熱く読まれている韓国文学。フェミニズムやケアの現場を鮮烈に描くリアリズムから、日常の疲弊を包み込むヒーリング小説、世界中で評価されるK-SFの旗手たちまで、多彩な傑作が集結しています。
壮大なる中国歴史冒険&華語ミステリ
明代の北京・南京を駆ける歴史大河から、緻密な本格警察ミステリ・武侠まで
膨大な史料と超絶的なストーリーテリングが融合した華語エンターテインメント小説。手に汗握る陰謀劇、息もつかせぬ脱出行、大ヒット映像化原作の武侠ミステリなど、エンタメの醍醐味を極めた名作たち。
華語奇想&スペキュレイティブ・思弁文学
ノーベル賞候補作家の前衛から、台湾文学の最高峰、中国SF四天王の巨頭まで
カフカやボルヘスの系譜を継ぐ中国前衛文学の女王・残雪、国際ブッカー賞最終候補の台湾の旗手・呉明益、そして劉慈欣と並び称される中国SFの巨頭・韓松など、現実の境界を鮮やかに超える思弁小説群。
東南アジア・中央アジア・明代奇異譚の越境世界
インドネシアの若手注目作から、フィリピン、モンゴル、そして明代の怪異・人情小説まで
東南アジア(インドネシア・フィリピン)の現代文学、チベット仏教の禁忌をめぐるモンゴルのサスペンス、そして悠久の古典短編まで。多層的な文化と風土が息づくアジアの深遠な物語世界を旅するラインナップ。